LinuxでのRoute設定方法を記載します。
Route設定とRouting設定は明確に異なるので、注意してください。
私の勝手な定義となってしまいますが、以下の認識です。
Route設定
自己生成パケット&自分宛パケットの経路制御
Routing設定
自己生成パケット&自分宛パケットの経路制御に加えて、
他のデバイスより受信したパケットの転送&経路制御
そこで、今回はRoute設定を記載します。
Routing設定の場合、quaggaを使うと、RIPやOSPF果てはBGPまでもが、
CiscoライクなShellで動作するステキなルータになってくれます。
余談ですが、そこそこのメモリを積んだマシンでquaggaにてBGPを動作させると
The Internet上でフルルートの送受信もできちゃったりするスグレものですw
それでは行ってみよう!
1.テンポラリRoute設定
設定後、OS再起動すると消えるRoute設定方法です。
OS再起動後は再度Router設定する必要があります。
route add -net <NWアドレス> gw <GWアドレス> metric <メトリック> netmask <ネットマスク> <Interface>
具体例を以下に記載します。
以下のrouteコマンドにて現在のroute設定を確認しておきます。
# route Kernel IP routing table Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface 192.168.11.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0
以下のコマンドでroute設定を実施
route add -net 172.16.0.0 gw 192.168.11.1 metric 10 netmask 255.255.0.0 eth0
再度、routeコマンドにて設定後のroute確認
# route Kernel IP routing table Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface 192.168.11.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0 172.16.0.0 192.168.11.1 255.255.0.0 UG 10 0 0 eth0
2.パーシステンスRoute設定
設定後、OS再起動してもRoute設定が消えないようにする方法です。
以下のコマンドにてファイルを開きます。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/route-eth0
ファイルを開いたら以下のように設定することでRoute設定ができます。
ADDRESS0=172.16.0.0 NETMASK0=255.255.0.0 GATEWAY0=192.168.11.1 ADDRESS1=172.17.0.0 NETMASK1=255.255.0.0 GATEWAY1=192.168.11.1 ADDRESS2=172.18.0.0 NETMASK2=255.255.0.0 GATEWAY2=192.168.11.1
このときのポイントとして、NexthopにGWアドレスを設定しますが、
route addコマンドのようにInterfaceを指定する箇所はありません。
その代わり、ファイル名でとして、指定しています。
従って、GWアドレスとInterfaceが同一ネットワークとなるよう、
ファイルなどを事前に確認するようにしてください。
networkサービスの再起動を実施
以下のコマンドでnetworkサービスを再起動
/etc/rc.d/init.d/network restart
念のため、Route確認を実施
routeコマンドにて設定後のroute確認
# route Kernel IP routing table Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface 192.168.11.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0 172.18.0.0 192.168.11.1 255.255.0.0 UG 0 0 0 eth0 172.16.0.0 192.168.11.1 255.255.0.0 UG 0 0 0 eth0 172.17.0.0 192.168.11.1 255.255.0.0 UG 0 0 0 eth0
以上です。
次回以降はWindowsネタにも触れていきたいと思います。
加えて、最近話題のFCoEネタを取り上げたいなぁと思っています。